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嫌うことさえ“関心の裏返し”
ライブ配信を仕事にするというのは、想像以上に喜びも多い半面、つらいこともあります。
リスナーが増えて、ギフトも入り、数字が伸びてきて「やっと配信が楽しくなってきた」と思った頃に、心に影を落とす存在が現れます。
それが“アンチ”です。私も、配信初期にはひどいコメントをたくさん受けました。
特にドール配信を始めた頃には、「気持ち悪い」「死ね」といった言葉が平然とコメント欄に並んでいたこともあります。
今でこそ慣れましたが、やっぱり最初に浴びたアンチコメントの衝撃は忘れられません。どれだけ平然と配信を続けていても、「死ね」と言われたときのあの感覚は、本当に心にグサッと刺さるものでした。ライブ配信を始めて最初の3ヵ月間は、そういった一つひとつのネガティブな言葉に心を乱されていたのを覚えています。
でもあるときから、アンチの存在をまったく違う角度で見るようになりました。
「アンチコメントが増えているときって、なぜか数字も伸びている」
そう気付いたとき、私はハッとしました。アンチの数は、注目されている証でもあるのです。つまり、アンチが生まれるというのは、見られているからこそ。それってつまり、「私のことを気にかけてくれている」ということじゃないか、と。
本当にどうでもいい相手だったら、わざわざ言葉を投げてきたりはしません。嫌われることさえ、“関心の裏返し”なんですよね。
さらに、アンチが目立てば目立つほど、それを見て私を守ろうとしてくれる人たちも自然と増えていきました。「そんなこと言わないで」「私は好きだよ」って、温かい言葉をくれる人たちが集まり始めたんです。
そうして、配信はおすすめのトップに上がるようになり、新たな視聴者がどんどん増えていきました。
もちろん、アンチを作れという話ではありません。でも、アンチにどう向き合うかで、自分の心は大きく変えられると思うんです。
ただひとつ、忘れてはいけないのは「アンチを煽らない」ということ。
炎上は確かに一時的には注目されますが、企業案件が遠のいたり、大きなイベントに呼ばれなくなったりと、配信者としての将来を狭めるリスクがあります。
アンチの声が目につくときは、「自分が注目され始めているんだな」と少しだけ視点を変えてみてください。
その上で、“言い返さずに、自分の信じた道を続ける”。それが、長く愛されるライブクリエイターとして生き残っていくための、一番の強さだと思います。
すべての人に好かれる必要なんてない
配信にはつきもののアンチという行為は、ある種の熱意の裏返しといえます。
「喧嘩するほど仲がいい」と言いますが、誰かに対して怒りや嫌悪を抱くというのは、相手を強く意識している証拠です。相手のことに興味がなければ、腹が立つという感情さえ起こりません。
自分の怒りをコントロールするアンガーマネジメントという取り組みでは、怒りを鎮めるために 「そこから離れる」という手法をとるそうです。電車の中で腹立たしいことがあったら、それに怒りを覚えても無駄で、いっそのこと隣の車両に移って自分の視界から消し去るのがいい、という考え方です。
嫌いという感情も、目に入らなければ起こりません。あなたのことを好きでも嫌いでもないという人は、きっとあなたのことが目に入っていないんです。
好きの反対は無関心、という金言がありますが、本当にその通りだと思います。好きな人をこっちに振り向かせるのはもちろん、自分のことを嫌っている人を振り向かせるのはとても意味がある行為ですし、何かしらの成果があります。実際に「最初は苦手だったけど、見てるうちに好きになった」というリスナーさんは、どの配信者にも必ずいるはずです。
ただし、“無関心な人”にまで自分を届けようとする必要はありません。すべての人に好かれる必要なんてないし、まったく興味を持っていない人を無理に振り向かせようとするのは、時間とエネルギーの浪費です。自分が、求められているところで、自分を輝かせる。そのことに注力すべきなのです。
大事なのは、誰があなたを応援してくれるかということです。
一番は、あなたのことが好きな人です。その次は、意外と、あなたのことを嫌っている人かもしれません。あなたに興味がない人は放置してしまっていいでしょう。大切な時間はあなたのことを好きでいてくれる人に割けばいいんです。
そして魅力的な配信を続けていればあなたのことを好きになってくれる人はどんどん増えていくはずです。
…つづく<ライバーの桜川シュウ、TikTokで「顔出しなし」「話し下手」でも「月100万円ゲット」のライブ配信方法>でも、経験ゼロで高月収を狙う、ライブ配信方法を明かします。