調査によると、世界のエグゼクティブ層の平均退社時刻は「17時11分」……。この数字を見て、多くの日本人は「どうしてそんなに早く帰れるのか?」と驚くのではないだろうか。彼らだけが知っているその秘密を、『世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか』の著者で、元マイクロソフト役員の越川慎司氏が教える。
退社する時間を自分で決めているか
私は講演の場で、参加者の方によく投げかける質問があります。
「昨日は何時に仕事を終えましたか?」
「その時刻は自分自身で決めたものでしたか?」
「あるいは仕事が片付いた結果として、その時刻になっただけですか?」
質問をすると、会場内には決まって苦笑が広がります。
具体的な退社時刻は19時前後や20時過ぎという回答が多く、中には仕事の終わりの時間をこれまで意識したことがないという答えも返ってきます。
参加者の反応からは、本当はもっと早く帰りたいと願いながらも、それが実現できていないという苦い思いが伝わってきます。
現在の日本のオフィスでは、仕事が終わるタイミングを「その日の業務がすべて片付いたとき」と捉える考え方が一般的です。
退社時刻が個人の計画ではなく、その日の仕事の都合によって決まってしまうため、退社する時間が日によって違うという実情が多くの職場で見受けられます。
世界のエグゼクティブの退社時刻は?
一方で、世界の一流の時間管理は、これとは大きく異なります。
弊社が世界のエグゼクティブ層を対象に実施した調査では、平均の退社時刻は「17時11分」という結果が出ました。
日本の平均的なオフィスワーカーが19時台に退社していると仮定すると、両者の間には約2時間の差が生じています。
この17時11分という数字を見て、非常に早い時間に退社していると感じる方も多いのではないでしょうか。
しかも、早く帰っている人たちは、決して業務に余裕がある「暇な人」ではありません。むしろデータでは、社内評価が高い上位層ほど、退社時刻が早い傾向にありました。
世界のエグゼクティブ層は、業務の質や量はもとより、処理するタスクの数や意思決定の密度においても、極めて負荷の高い状況に置かれています。
それにもかかわらず、彼らは17時過ぎには仕事を切り上げているのです。
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早く帰る人と、帰れない人。両者を分けているのは、仕事の量でも要領の良さでもありません。世界のエリート層の7割超が実践し、一般層ではわずか2割弱にとどまる——その決定的な差とは。詳しくは後編記事〈世界の一流の72%が実践、一般層は18%…元マイクロソフト役員が明かす、退社時間を早める”朝の習慣”〉でお伝えします。
株式会社クロスリバー代表取締役。国内外の通信会社に勤務した後、2005年にマイクロソフト米国本社に入社。業務執行役員として事業責任者などを歴任する。2017年に株式会社クロスリバーを設立。世界各地に分散したメンバーが週休3日・リモートワーク・複業(専業禁止)をしながら800社以上の働き方改革を支援。オンライン講演・講座は年間300件以上、受講者満足度は平均96%。PIVOTなどメディア出演多数。Voicy「トップ5%社員の習慣ラジオ」が好評放送中。著書多数、最新刊は『世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)。