小泉防衛大臣の「キメ顔PR」
「ぜひ、ブルーインパルスにあたたかい応援、ご声援を。ブルーインパルスの隊員・整備員を誇りに思います」
ブルーの機体を背に、白い歯を見せてポーズを決めるのは、小泉進次郎防衛大臣だ。3月8日、東日本大震災から15年を前に、宮城県の航空自衛隊・松島基地を訪問。自らブルーインパルスに乗り込み、被災地を上空から視察した。真っ青なフライトスーツに身を包んだその姿は、まるで映画『トップガン』のトム・クルーズ気取りである。
だが、この「キメ顔PR」を冷ややかな目で見つめる一団がいた。防衛省の官僚たちだ。
過度なマーケティング そのウラには…
「小泉大臣はとにかく現場に行きたがる。室内の定例会見だけじゃ映えないので、常にSNSを意識した演出を要求してきます。現場の官僚たちはそのコーディネートで疲弊しきっています」(全国紙防衛省担当記者)
この過剰なPR戦略の陰には、長年小泉氏を支えてきた大臣秘書官・干場香名女氏の存在がある。
「もともと三菱商事にいて、出向先の日本ケンタッキー・フライド・チキンでマーケティングの仕事をしていたキレ者です。しかし、民間の手法をそのまま防衛省に持ち込むため現場との摩擦が絶えません。先日も公式カメラマンに、もっと見映えを工夫せよとのダメ出しがあり、カメラマンも困惑していました」(同前)
今は「攻め」の広報より、組織の足元を「守る」のが先決ではないか。
「週刊現代」2026年3月30日号より