食べることが大好きで、同じくらいお酒も好きという知英さん。お酒好きが高じて、先ごろ日本酒をプロデュースする機会にも恵まれた。飲食には時代に伴うブームがあるが、いま韓国では何が流行っているのだろう? 最近のお酒の流行や知英さんプロデュースの日本酒についてもお聞きした。
韓国の若者の間で流行っているお酒は?
食事のマナーも国によってさまざま。韓国では、ご飯はスプーンで食べるというイメージがあるが、実際はどうなのだろう? そしてお酒の席でのマナーは?
「ご飯はスプーンで食べてもお箸で食べても大丈夫です。そして、食事の席に自分より目上の人がいたら、その人が箸をつけるまで食べません。お酒の席も同様で、目上の人にお酒をついで、その人が飲んでから口をつけます。その際は相手の正面に体を向けて飲むのではなく、体を少し横にずらしていただきます。
日本でも同じかもしれませんが、韓国では乾杯のときはビールを飲むことが多いです。最近、若者の間で流行っているのは、ハイボールやウイスキー。飲み会では相変わらず、『ソジュ(焼酎)』と『メクチュ(ビール)』を混ぜて飲む『ソメク(爆弾酒)』も人気です。
飲み方としては、人に合わせることが多いですね。たとえば、『ソジュでも飲みに行く?』と聞いて『うーん、今日はソジュっていうよりマッコリかな?』と言われたら、『OK、マッコリ飲みに行こう!』という感じで事前に合わせることが多いです。なので、みんながマッコリを飲んでいるテーブルで1人だけワインを飲んでいる、みたいな人は変わっていると思われるかもしれません(笑)」
ソジュを飲んで甘く感じたら危ない?
お酒なら何でも飲みますという知英さん。なかでもソジュには、ある格言があるという。
「韓国人はお酒に強い人が多いイメージかもしれませんが、もちろんお酒が飲めない人もいます。ですが、みんなに『飲め飲め~!』と煽られると、結局は飲んじゃう人が多いかもしれません。
ちなみに私自身はお酒が好きなので、ソジュ、ビール、ワイン、日本酒など、何でも飲みます。ただ、ワインは一気に酔いが回りますし、二日酔いにもなりやすいかも。特に赤ワインが危険です(苦笑)。
韓国では『ソジュが甘いと危ない』と言うことがあって、これは一口飲んで甘く感じたら『今日はめちゃくちゃ飲むぞ~!』という体からのサインだというのです。だからそういう日は、本当にスルスルと何杯でも飲めちゃいます。一緒に飲んでいる友達と、『今日は甘いよ!』『それはやばいね~!』などと言いながら盛り上がれるのがソジュの良さでもあります」
想いを込めて日本酒をプロデュース
2025年に、日本の酒造会社とタッグを組んで「純米大吟醸 <綺憩香(KIKYUKA)>」をプロデュースした知英さん。味わいはもちろん、ボトルにもこだわりのあるオシャレな日本酒が完成した。
「私がお酒好きということで、『日本酒を一緒に造りませんか?』というオファーをいただきました。最初は自分がお酒を造るなんて考えられなかったのですが、日本酒が大好きだったので『ぜひ挑戦させてください』とお返事しました。
私が好きなお酒の特徴をお伝えしたり、サンプルを何度も試飲したりして、私の意見をフィードバックしながら完成させたのが、岐阜県瑞浪市にある老舗酒造、中島醸造さんと一緒に造った「純米大吟醸 <綺憩香(KIKYUKA)>」です。その希少さから『酒米のダイヤモンド』と呼ばれる愛山米と、瑞浪にある屏風山伏流水を使い、美味しくてキレのあるお酒に仕上げました。
ディナーショーを開催した際、各テーブルに置かせていただたいのですが、普段日本酒を飲まない方からも『すごく飲みやすかったです』と好評でした。とてもフルーティーなのですが、甘すぎず、特に女性の方に喜ばれましたね。個人的に甘いお酒は好きなものの、甘すぎると食事とのペアリングが難しくなるので、そのバランスにはこだわりました。
ボトルのデザインもさりげなくオシャレなものにしたいと考えて、このような形になりました。オンラインショップで購入できると思うので、日本酒がお好きな方はぜひお試しください」
◇後編【寒い冬でも冷たいものを好むのはなぜ? KARA知英が語る「韓国人の気質」】では、韓国ドラマでも見かけることが多く、実際に韓国の街ゆく人たちのほとんどが手にしている飲み物についてお伝えします。
知英(ジヨン/Jiyoung)
1994年1月18日生まれ。韓国出身。2008年、韓国にてKARAのメンバーとしてアーティスト活動をスタートさせる。2014年夏より、日本で俳優としての活動を開始。現在放送中の日本テレビ系ドラマ『パンチドランク・ウーマン -脱獄まであと××日-』にパク・ハユン役で出演中。これまでの出演作には、ドラマ『地獄先生ぬ~べ~』『ヒガンバナ~警視庁捜査七課』『連続ドラマW そして、生きる』、映画『暗殺教室 卒業編』『片想いスパイラル』、ミュージカル『スウィート・チャリティ』などがある。
ジャケット¥482900、ニット(参考商品)、スカート¥235400、ベルト¥88000、チェーンベルト¥170500、ブーツ(参考商品)/エトロ(エトロ ジャパン TEL03-3406-2655)
撮影/山本倫子 ヘアメイク/美樹(ThreePEACE) スタイリスト/権藤千絵 取材・文/上田恵子