新顔のスーパーが続々、西東京に登場中。スーパー巡りが趣味のママ友・Mさんに誘われて、ドライブがてら西東京の話題のスーパー・ツアーに挑戦。前編でご紹介した11月末にオープンしたての『生鮮市場TOP! 東久留米店』、郊外のこだわりスーパー『福島屋 本店』の次は、こちらも人気が高いスーパーの『ヤオコー』のディフィージョンラインの『フーコット 昭島店』と九州の有名スーパー『トライアル』と『西友』が組んだ関東の第一号店『トライアル西友 花小金井店』をレポートする。
※原稿内に出てくる価格は一定ではありません。取材時の価格です。また、撮影は購入後に別の場所で行っています。
広々スペースで買い物ができる『フーコット』
山手線内在住の我が家の近所にはなくて一度は行ってみたかった『ヤオコー』。そのディフュージョンライン『フーコット 昭島店』にやってきた。3年前にできたというこのスーパーは「お店がすごく広くて安いんだけど、精肉は1パックが大量。『コストコ』ほどではないけど、小家族向きではないかも。でも、食べ盛りのお子さんがいたり、買いだめ冷凍派にはオススメのスーパーだよ」とMさんに事前説明に、一体どんなスーパーなの興味津々だ。
店に入ると、とにかく広いフロアに圧倒される。広い棚にどどーんと置かれた野菜やジュース……どこかコストコやアメリカのスーパーに似ている。通路も広く、大きめカート(100円投入で返却時返金)もスイスイ。夕方のせいか、売り切れ・残り少ない野菜もあった。それだけ人気のスーパーなのだろう。
単なる激安スーパーではない
たしかに肉のパックはジャンボサイズが多く、大家族向けかもしれない。でも、鮮魚コーナーには見たことがない魚も並んでいて、小ぶりののどくろがかわいく並んだ見た目に惹かれ「のどくろ丸干し」を衝動買い。家で焼いて出したら息子は「骨が多いし、小さいから面倒」との感想だったが、夫は「酒のつまみにいい感じ」と気に入った様子。他にも、大振りのさばフィレ2尾が入った「甘口さば(西京漬)」が299円には驚いた。
また、未だに高騰が続くお米も他店に比べるとお買い得なのも特徴のひとつだろう。初めてみる名前のお米もあっておもしろかった。
缶詰の棚をのぞくと「巨峰」のシロップ漬け缶詰を発見。皮をむいたシロップ漬けで、近所のスーパーでは見たことがない。1缶269円というお手頃感も嬉しくて、こちらもカートにイン。お菓子コーナーにも変わったかりんとうなどがおいてあり、私的にはただのディスカウントスーパーではない、変わったものの宝庫だった。
Mさんは某高級スーパーで購入していた「リッチザヨーグルト」がここでは、60円ぐらい安く購入できるのが推しポイントなのだとか。「ヨーグルトは毎日食べるし、消費も多いので少しでも安いとうれしい。他にもチーズやバターも好きな銘柄が他より安いものも多い。そういうものが見つかると食べ盛りがいなくても定期的に来るスーパーになると思う」(Mさん)。
レジに行くと「現金のみ」の対応と知り、少々とまどった。クレジットカードや電子マネー払いが癖になっている今、行く前に「現金のみ」の支払いだということは、知っておいたほうが慌てずに済みそうだ。
肉好きも納得の品ぞろえ『トライアル西友』
スーパー巡りの最後は、『トライアル西友 花小金井店』へ。大手スーパーの西友を買収したことで注目された九州を拠点とするディスカウントストアのトライアルが、新業態の「トライアル西友」を開業し、その東京第一号店となる花小金井店は、11月28日にオープン。
店舗自体は元からあった西友そのままだが、うちの近所の西友とは全く違う活気というか勢いが感じられる店内の雰囲気に期待感が増す。野菜はどれも新鮮で、果物の種類も豊富。
期待の精肉コーナーは、品揃えがよくて足が止まり集中モードに。夕方遅めだったせいか、多くが半額になっているのがうれしかった。「ミスジステーキ肉」も定価2,688円だと手を伸ばす時少々、考えてしまうが、半額の1343円というラベルを見て思わず購入。「生牛タン焼き肉用」は分厚くて柔らかく、牛タン好きの息子が「今日はご馳走だ!」と大喜びだった。こちらも1,455円が半額の727円。
九州発祥のトライアル系列店だけあって、九州醤油(普通のお醤油より甘口)や九州みそも手に入る。食品だけでなく、衣類コーナーなどにもトライアルの自社ブランド製品があるので、次回、夫に車を出してもらってお買い物レジャーとしてもう一度遠征しようと心に決めた。
お弁当・お惣菜売り場も充実
トライアルでは、お弁当・お惣菜も人気なんだという。人だかりができていたのは、半額になった「白いたっぷりたまごサンド」。『生鮮一番TOP!』にも『福島屋』にもあった「たまごサンド」。一時、スーパーでは「おはぎ」が人気だったが、今はどこも「たまごサンド」が人気なのだろうか。Mさんが購入し、感想を後で聞いてみると「具がはみ出るほど入っているのに重すぎない質感がいい。何よりもパンがフワフワでおいしかった」と絶賛。半値の98円ではなく、プロパーの198円でも購入すると言っていた。
お弁当やお寿司のバリエーションも豊富。「7種の海鮮漬1ポンド巻」が人気で具はトロにいくらにとなかなか豪華。こちらも値引きタイムには争奪戦が激しいアイテムだという。また、肉系のお弁当は肉に強いトライアルだけあって、「国産牛すき焼き重弁当」は専門店で出てくるような大振りの牛肉スライスが4枚。柔らかく味しみしみでごはんが進む味だった。トライアル発祥の九州ならではのアイテムもあって「サクサク衣のチキン南蛮」やパンコーナーでは、塩パンに明太子がついているものもあった。
ポイントがたまるアプリとレジカートは必須
すっかりトライアル西友にハマったMさんは、その後もトライアルに足を運び、お得な追加情報をもたらしてくれた。
「トライアル独自の電子マネーの“SU-PAY”アプリは絶対に入れるべき。簡単にレジやマシンでチャージできる支払い系アプリなんだけど、チャージするだけで大きなポイントがつくので、現金払いよりもチャージ払いにしたほうが絶対にお得。あとSkip Cartっていう自分でバーコードを読み取れるレジカートを使うと会計がスムーズ。
こういうマシンは操作が難しいのでは、と思っていたんだけど、使ってみたら超簡単だった。午後8時前後になるとお惣菜やお弁当、生鮮食品などが半額になるものが多いという噂も聞いたので、遅めの時間を狙ってみるのもよいのかも(ちなみに花小金井店は24時間営業)」(Mさん)
埼玉、千葉、茨城には超大型の『スーパーセンタートライアル』、逆に都市型小型店の『トライアルGO』が杉並区、練馬区、中野区に開店したということも知り、「年が明けたら本家トライアル巡りにも出かけてみたいね」と話がまとまった。でも、その前に、私自身が日々お世話になっている東東京にあるオススメもスーパーを次回・近日中にルポしたいと思う。