1971年4月2日から放送が始まった特撮テレビ作品『帰ってきたウルトラマン』は、放送直後から子供たちの大人気を博して、数多くの特撮ドラマがテレビで放送される「怪獣ブーム」「変身ブーム」を巻き起こしました。
今でもファンのみならず高い人気を保っている『帰ってきたウルトラマン』ですが、いつ「ウルトラマンジャック」と呼ばれるようになったのかなど、この作品にはあまり語られることのなかった秘密があります。
<『帰ってきたウルトラマン』が最終回に少年と約束した「ウルトラ5つの誓い」とは>に引き続き、『帰ってきたウルトラマン』の魅力を詰め込んだムック『テレビマガジン特別編集 帰ってきたウルトラマン EPISODE No.1~No.51』を手掛けたテレビマガジン編集部と、その秘密を探ってみましょう。
「ウルトラマンジャック」は番組終了から12年後につけられた
今までの記事でも「ウルトラマンジャック」という名前を使ってきましたが、『帰ってきたウルトラマン』放送当時には主役ヒーローのウルトラマンの呼び方はあくまで「ウルトラマン」。
「ウルトラマンジャック」という名前は影も形もなく、『ウルトラマン』の主役ヒーローを「初代ウルトラマン」と呼ぶことで区別をしていました。
放送が終了してもしばらくファンの間では「ウルトラマン二世」「新マン」「帰りマン」など違う名前で呼ばれていました。
そして『帰ってきたウルトラマン』終了から12年後、1984年の映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士V.S大怪獣軍団』でついに、「ウルトラマンジャック」という名前で呼ばれることになり、今に至っているのでした。
さらに<『帰ってきたウルトラマン』で放送されなかった「幻の初期ストーリー」構想秘話>では、初代「ウルトラマン」との叶わなかった接点について知ることができます。