1971年4月2日から放送が始まった特撮テレビ作品『帰ってきたウルトラマン』は、放送直後から子供たちの大人気を博して、数多くの特撮ドラマがテレビで放送される「怪獣ブーム」「変身ブーム」を巻き起こしました。
今でもファンのみならず高い人気を保っている『帰ってきたウルトラマン』ですが、シリーズでも珍しい展開を迎えるエピソードなど、この作品にはあまり語られることのなかった秘密があります。
<『帰ってきたウルトラマン』で判明…!「ウルトラ兄弟」設定はこうして明かされた>に引き続き、『帰ってきたウルトラマン』の魅力を詰め込んだムック『テレビマガジン特別編集 帰ってきたウルトラマン EPISODE No.1~No.51』を手掛けたテレビマガジン編集部と、その秘密を探ってみましょう。
隊長が途中交代したレアな2作品のうちの一つ!
主人公・郷 秀樹も所属する特殊部隊MAT(マット)の隊長だった加藤勝一郎は第22話「この怪獣は俺が殺る」で、ベムスターの襲撃によって殉職(第18話)した梶キャプテンの後任としてMATステーションに転任。加藤の後任としてニューヨーク本部からやってきた伊吹 竜が新隊長に着任を果たします。
堅実な人情家というイメージだった加藤隊長に替わり、最前線でも戦う元軍人だが実は家庭的な伊吹隊長の登場で、MATの雰囲気も変わっていくことになります。
長く続いているウルトラマンシリーズですが、テレビシリーズでの隊長の途中交代は意外にもこの他には1回しかありません。
そのもう1回とはアニメ『ザ☆ウルトラマン』で、初代キャップ・アキヤマ徹男にかわって、第28話「新キャップが来た!!」からゴンドウ大助が2代目キャップに就任しています。
さらに<『帰ってきたウルトラマン』が最終回に少年と約束した「ウルトラ5つの誓い」とは>では熱いエピソードを紹介します。