白鵬新会社の会長・副社長の正体
7月上旬にモンゴルを公式訪問した天皇皇后両陛下の歓迎式典に、少年のような笑顔で出席したのは元横綱の白鵬翔氏(40歳)。日本相撲協会を退職し、6月に新会社「白鵬ダヤン相撲&スポーツ株式会社」(以下、ダヤン社)を設立した。
ダヤン社では、世界中のアマチュア相撲を盛り上げる「世界相撲グランドスラム」構想の実現を目指すが―。
「その経営陣に不安を覚える関係者が少なくないのです」(後援会関係者)
白鵬氏とともに代表取締役に就いたのは、パチンコ事業などを展開する東洋コンツェルンの朝野勇次郎社長だ。
「元横綱の朝青龍のタニマチとして名をはせ、暴力事件の際には示談交渉に奔走したと報じられました。過去には有名グラビアアイドルが多数所属した芸能事務所・イエローキャブや、テレビ制作会社を傘下に収め、森喜朗元総理の長男を役員に就任させたことも。
また、ダヤン社の副社長・執行役員の森井理博氏は電通出身のマーケティングの専門家で、スシローや格安航空会社・ピーチの役員を歴任。ただ、パナソニックの役員時代に経済誌で『(古巣の)電通体質丸出しで、コスト意識が希薄』と批判されていた」(同前)
後ろ盾である豊田章男会長の判断は?
後援会からは「白鵬の取り巻きの素性を嫌がって、トヨタが離れないといいが……」と危惧する声も出ている。
「豊田章男会長はアマチュア相撲を統括する日本相撲連盟の会長にも就任し、白鵬を全面サポート。『世界相撲グランドスラム』への支援意向も示していました」(同前)
ダヤン社に事実関係を問い合わせると、「コンプライアンス重視を経営方針として掲げております。弊社の経営陣は、白鵬翔が掲げる日本のみならず世界中の多くの人たちに相撲の魅力と価値を伝えるという活動理念に賛同して会社経営を行っております」と回答した。
豊田氏の判断に注目だ。
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「週刊現代」2025年08月04日号より