ホストとの意外な親和性
「これ以上、売国政党・自民党にはついていけません! 投票するなら、イチ、ニ、参政党〜!」
華美な店内で、そう呼びかけるホストたち……。7月20日の参院選前、こういった動画がSNSに溢れ返っていたのをご存じだろうか。
歌舞伎町の事情に詳しく、ホストクラブにSNSの活用法の指導もしているライターの佐々木チワワ氏が言う。
「恋愛感情を利用した営業の禁止など、ホストクラブへの規制強化が進んでいますが、ホストの多くはこれらを主導しているのが自民党だと考えています。
取材したあるホストは、『自民党は中国人とつながっていて、日本の国力を下げるためにホストクラブを潰そうとしている。そんな自民党を倒してくれるのが参政党なんです』と熱く語っていました。神谷宗幣代表の演説を聞いて感化されたそうです。
『日本人ファースト』などのスローガンは、ヤンキー文化と親和性の高いホストにとって受け入れやすいのかもしれません」
参政党への「投票済証明書」で割引
ホストのなかには、参政党への「投票済証明書」を持参した客は割引する、という旨をSNSに投稿する者も。これに参政党候補者が感謝を示し、後になって謝罪する事態まで発生した。
ホストは歌舞伎町だけでも約1万人いるとされており、彼らの客も含めれば、その集票力は侮れない。参政党躍進の裏には、こういった支持基盤が多数いたようだ。
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「週刊現代」2025年08月04日号より