食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。国内外で10000個以上のパンを食べているモデル・パン野ゆりさんがドーナツをレコメンド。東京・表参道にオープンしたドーナツ店を教えていただきました。
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生地は3種類。“魔法のドーナツ”が表参道へ進出
パン野さんがオススメするお店は「HOCUSPOCUS(ホーカスポーカス) 表参道」。永田町にあるドーナツ店「HOCUSPOCUS」の支店です。
永田町本店が「ドーナツの研究所」として、実験的なアプローチを大切にしているのに対し、表参道店はもう少し肩の力を抜いて楽しめる“大人のカジュアル”な隠れ家として、2025年4月1日にオープンしました。
キャットストリート沿い、表参道から少し入った静かな場所、ビルの4階にあります。
永田町で人気のケーキのようなドーナツ、蒸しドーナツや焼きドーナツも用意されていますが、表参道店では限定メニューの揚げドーナツに焦点をあてています。
揚げているのを忘れてしまうくらい軽くて食べやすい揚げドーナツは、生地が3種類。
「オールドファッション」は、真っ黒な見た目が特徴の生地。竹炭、アーモンドパウダー、ヨーグルト、サワー種を使うことでクッキーのようなサクッと軽やかな食感を生み出しています。
「フレンチクルーラー」は、外はさくっと、中はもちっとしたバニラ香る生地です。
卵の余韻を感じる「もっちり生地」は、卵のコクに豆乳を加えた優しい口当たり。
それぞれの生地を使った様々なフレーバーを提供。常に新作を出しています。
そんな個性あふれるドーナツの中でパン野さんイチオシは、「フレンチクルーラー ココナッツ」。
「真っ白なビジュアルが涼しげなドーナツです。コーティングは甘過ぎないホワイトチョコで、ココナッツの風味が爽やか。シャリシャリとした食感もたまらなく、夏にピッタリです!」
フレンチクルーラーをコーティングしているホワイトチョコにはココナッツオイルが混ぜ込まれています。
「フレンチクルーラー自体はとっても軽く、油を感じさせないエアリー感。歯切れが良くて舌触りも良き。サクサクと食べ進んでしまい、一瞬でなくなってしまいます」
「追伸」として、パン野さんがもう一品お気に入りを挙げてくれました。
「モチモチ食感の揚げドーナツ『グリーンティー』もあわせてオススメしたい!この食感は前代未聞のモッチュリ加減です」
もっちり生地で作られるドーナツは、ホワイトチョコレートをベースにした緑茶のコーティングにドライローズマリーとレモンピールをのせた見た目からも個性あふれる一品。
緑茶の濃厚さと爽やかさのバランスがとれていて、ヤミツキになる味です。
「お店の広々としたテラスで食べるのがオススメです」
そう、店内にテラス席が完備されています。表参道の喧騒を離れ、空と風を感じながらのんびり過ごすもよし、ひと息つける“オアシス”として立ち寄れます。
そのときにいただきたいのがドリンク。コーヒーは永田町本店でも使われている、代々木公園の「Little Nap COFFEE STAND(リトルナップコーヒースタンド)」の豆を使用したエスプレッソドリンクを提供。ドーナツとともにおいしい一杯が楽しめます。
もちろん、原宿・表参道さんぽの途中でふらりと寄って、自分用にテイクアウトしたり、手土産として買うのもありです。
「お店には焼きドーナツ、蒸しドーナツといろいろあるので、ぜひ全種類食べて食感のバリエーションを感じてみてください。昨今のドーナツの進化が顕著で目を見張るものがあることがわかりますよ」とパン野さん。
気軽でありながら少し特別感のある「HOCUSPOCUS」のドーナツを体感してみてください。
HOCUSPOCUS 表参道
住所:東京都渋谷区神宮前6-1-4 内藤表参道ビル4階
電話番号:03-6427-7655
営業時間:13:00~19:00
定休日:不定休
https://www.instagram.com/hocuspocus_omotesando/
https://hocuspocus.jp/
PROFILE
パン野ゆり Yuri Panno
パンコーディネーター、パンシェルジュ。これまでに食べたパンは1万個以上。日本各地、訪れたベーカリーは数えきれないほど。海外へも足を運び、パンを独自の視点で分析。ベーカリーのプロデュースやトークショーへの出演、ファッションブランドとのコラボなども行う。モデル・山野ゆりとしては雑誌や広告・CMなどで活躍中。
Composition:Seiki Ebisu