夫婦のお財布事情を知らない
東海オンエアのてつやと結婚した峯岸みなみが「YouTubeでてつやの月収を初めて知った」と発言し、話題となった。またその後、元YouTuberで実業家のサグワとの結婚・第1子妊娠を発表したYouTuberでモデルの古川優香も、“夫婦のお財布事情”について「収入もまったく知らない」と語った。
芸能人やYouTuberは個人事業主だ。事務所に所属して固定給をもらっている人もいるだろうが歩合でやっている人の場合、平均的収入や固定給がある人は少ないだろう。
だが意外なことに、こういった特殊な仕事をしているワケではないのに「旦那や妻の収入を知らない人」もいた。
「夫の収入を全く知りません」と話してくれたのは、西東京に住む佐々木智恵美さん(35歳・仮名)。佐々木家はご主人、智恵美さんと小学生と幼稚園生の4人家族だ。
旦那の月収はおろか貯金があるのかすらわからない
「毎月主人から生活費として15万円もらいます。住宅ローンや光熱費、スマホなどの通信費を抜いた金額です。これで食費や外食費、子どもにかかるものなどを賄います」
子どもの衣服代や習い事のお金、旅費などは「別途支給されます」と話す佐々木さん。十分な金額ではないのかとも思うのだが…。
「確かに少なくはないと思うんですけど、問題なのは私は主人の年収どころか月給も知らないということ。さらにいうと貯金があるかどうかすらわからないんですよ…。だからいいのか悪いのか判断がつかないのです」
ご主人はなぜ自身の収入を教えてくれないんだろうか?
「わからないんですが、聞いてもはぐらかして答えてくれない。追求するとすごく嫌な顔するので、私もそこまで問い詰められません」
佐々木さんのママ友のほとんどが世帯収入を把握しており「旦那はお小遣い制」という家庭がほとんどだという。
「共働きの夫婦は財布が別で『旦那の給料なんか知らん』という家庭もありましたが、私のような専業主婦はみんな財布の紐を握っていました」
怖くてお金を使えない
ママ友からは「月に15万って良くない?!」と羨ましがられることもあるそうだが、きちんと貯金をしていた場合に限ると佐々木さんは話す。
「今は子どもが小さいからまだ習い事にもそんなにお金がかかっていないですが、中学とか高校になったら…? と考えると、主人がきちんと貯金していなかったらゾッとします。貯金に関しても教えてくれず、私の知っている口座には70万円ほどしかない。これは増えもしなければ減りもしないので、もし貯金をしているなら主人の隠し口座があるんだと思います」
佐々木さんは家族の財布事情がわかっていないことをとにかく「怖い」といい、毎月少なくとも3万円は貯金するようにしているそうだ。
「主人が散財しているような様子もないのですが、そもそも月収がわからないのでもしかしたら家はカツカツなのかもしれない。知らないって一番怖いですよ…」
智恵美さんは下の子が小学校に上がったらパートを始める予定だといい「我が家には貯金がないものだと考えて私が貯めるしかない」と言っていた。
自分の扶養内のはずの嫁が散財しまくっている
杉並区在住の澤田圭介さん(32歳・仮名)も共働きである奥様の収入を知らないようで「いくらなのか気になる」とため息をつく。
「僕は普通のサラリーマンで、嫁はSNSのコンサルをしています。今は子どもはいないので、気ままな二人暮らしです」
家賃の全てを澤田さんが負担し、食費や光熱費、外食費などは「ざっくり折半」。奥様は澤田さんの扶養内らしく自身の負担額に対して不満はなかったというがー。
「月収おそらく13万円前後だと俺がこれくらい出すのは妥当かな?と思っていたんですが、なんだかどうも嫁がすっごい稼いでいる気がするんですよね…」
食費や外食費は特に節約することもなく「かなり大雑把」だというが、多い月は1人あたりの負担が10万円近くになることもあるそうだ。
「二人とも外食が好きなので、ちょこちょこ飲みに行ったりしてしまうとそれくらいいってしまいますね。…となると! 嫁の収入だとカツカツになるはずなんですよ。でも全然そんな感じがしないと言いますか…」
美容院、ネイル、ランチにマッサージ。さらには24万円超えのネックレス
奥様は基本在宅ワークだというが、隙間時間を使って友人とランチをしたり、時にはマッサージに行ったりもしているんだとか。
「美容院やネイルも毎月行っているし、マッサージも月に何回もいくんですよ。洋服も結構買っているし。『また買ったの?』と聞くと決まって『海外通販だから安いよ!』と笑って誤魔化されます。でも絶対こいつもっと稼いでいるな? としか思えなくて…」
極め付けは新しいネックレスだったという。
「小さい見たことないネックレスをしていたんですが『新しいの買ったの?』と聞いたら『う、うん、セールで』と気まずそうに言っていたんですが、気になって検索してみたらTiffanyの人気のあるやつで24万円もするものだったんですよ。お互いの個人の貯金額は知らないので、結婚前に貯金があっただけかもしれませんけど、扶養内の収入のやつがTiffany買う!?って疑問でしかない」
嫁の仕事に疑問
続けて澤田さんは「そもそもフリーのSNSコンサルって何?」と首を傾げた。
「嫁いわく、InstagramやTikTokの運用の仕方を提案したりしているそうなんですが…彼女自体がインフルエンサーでもなんでもない。そんな実績のない人がコンサルなんてできるのか? っていう…」
奥様は結婚前はカフェ定員で、結婚を機に「いつ子どもができてもいいように」と在宅メインの今の仕事に変えたようだ。
「いきなり友達の紹介で在宅でコンサルをするって言い出して『変な教材とかを買わされるんじゃないならいいんじゃない?』って僕もまぁテキトーにOKしちゃって。僕はずっとサラリーマンだからフリーの仕事のことが良くわからない。だから口を出すべきではないことはわかっているんですが…」
夫婦として知っておくべきこと
澤田さんは奥様が申告よりも収入が多かった場合、何か望むことがあるのだろうか?
「まず税金のことが心配。税金のことが詳しくないのですが、扶養以上に稼いでいた場合今のままではマズイですよね? 年末に相談されたりするのかな。まぁそこが一番ネックかな。別に収入が倍あっても、家賃の負担額を増やしたりはしないつもりです。ただ一応旦那として知っておきたいって言うのが一番かな」
ただ唯一心配なこともあるようだ。
「実は俺よりめちゃくちゃ稼いでいて、いきなり離婚されたりしないかは不安ですね(苦笑)。嫁が転職して倍以上稼ぐようになって、離婚されたっていう奴が友達にいるので、僕もそうならないか不安はあります。あと夫婦なので、お金のことはお互い知っておくべきなんではないかなぁ?というだけなんですけどね」
いくら夫婦とはいえ全てオープンにする必要はないのかもしれないが、一緒に家族として住んでいる以上、お金のことは共有したいと考える人の方が多いのかもしれない。