「大変なことになってしまった」
「村でロケをするというので一度、国分さんがうちの家に挨拶に来てくれたことはありました。笑顔で『今日はよろしくお願いします』と頭を下げてくれて、元気がある子だなぁって感心していた。それがなんでこんなことになったのか……。大変なことになってしまったなぁ」
福島県大玉村――。「DASH村」と呼ばれる集落に暮らす住民の一人は、今回のトラブルについてそうため息をついた。
騒動のきっかけは日本テレビによる電撃発表だった。
6月20日、同局は「過去にコンプライアンス上の問題行為が複数あった」としてTOKIOの国分太一(50歳)の『ザ!鉄腕!DASH!!』降板を公表。同日に行われた会見で福田博之社長(63歳)は、先月、国分に関する問題行為を把握し、第三者の弁護士による調査を実施。その結果、問題行為が認められ、臨時取締役会での承認がされたうえで番組降板の判断が下されたと語った。
しかし、肝心の具体的な行為の内容については「プライバシー保護の観点から、行為につきましては、お話することはできません」と沈黙を貫き、刑事告訴の事案ではないという説明にとどまった。
一方、所属事務所である株式会社TOKIOは国分の無期限での活動休止を決断。国分自身も番組降板については了承しており、「長年の活動において自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です」と謝罪。今後については「一切未定」としている。
「局からも具体的な発表がないだけに、いまだ情報が定まっていないのが実情。一方でセクハラに該当する行為があったというのが大方の見立てとなっている。局の関係者との間で起こった問題というのが濃厚だ」(日テレ関係者)
プライベートで村を訪問
1995年の放送開始から30年の節目を迎える『ザ!鉄腕!DASH!!』。名物番組の屋台骨を担ったのが、TOKIOのメンバーが自給自足の村を作る「DASH村」だ。元々、福島県浪江町で行われていた企画だったが、福島第一原発事故によって同町が帰宅困難地域に指定され、2023年からは近隣の大玉村で農業に励んでいた。
TOKIOとともに二人三脚で米作りを進めてきた大玉村はどう受け止めているのか。田園風景が広がるのどかな村で住民らに話を聞くと国分の福島への思いが垣間見えた。村民の一人が語る。
「国分さんは福島でロケがあれば、時間を見つけてプライベートでも大玉村に遊びに来て、住民と談笑することもありました。国分さんは住民に対して笑顔で挨拶してくれるので、爽やかな人という印象です。今回の件は何が起こっているのか我々にはわかりませんが、国分さんが福島を愛してくれていることは間違いないと信じています」
実際、2022年には国分の発案で福島県西郷村にアウトドアエリア「TOKIO-BA(トキオバ)」をオープン。国分はトキオバの社長を就任し、自ら運営を担っていた。オープン当初となる2023年にはこんな窮地に陥っていたという。
ジャニーズ問題で奔走
「当時、ジャニー喜多川さんによる性加害問題が大々的に報道されるようになり、ジャニーズの関連事務所となっていたTOKIOさんも無関係ではなかった。特にトキオバは行政とも連携して運営している背景があり、当時は役場側も協力に慎重な姿勢を見せるなど風当たりも強かった。
トキオバでイベントをやろうにもなかなか出店者が集まらないなか、国分さんが自ら地元の関係者と電話でやり取りをして『どうにか出てくれないか』と直談判。お店集めに奔走していました。福島が好きじゃないとできないことだと思います」(別の村人)
一方、国民的番組となった『ザ!鉄腕!DASH!!』のロケは制作サイドと演者らの阿吽(あうん)の呼吸によって生まれていたという。番組の撮影に参加した村人が語る。
「ロケの数日前から東京の制作会社の方がこちらまで足を運んでくれて、入念な打ち合わせがありました。進行からロケの流れまで細かくレクチャーを受けるのですが、いざ当日、TOKIOのメンバーが来ると『本人たちに合わせてください』とお願いされて、『ええ~』と驚きました(笑)。
打ち合わせの内容をいい意味で無視して、その場でタレントさんの質問や問いかけにこちらが即興で応えていく形で進んでいきました。でもTOKIOのメンバーも明るく接してくれて、すごく楽しい撮影でしたよ。現場は若いスタッフさんが多く、TOKIOのメンバーとも年齢差がありました。そういう環境も今回の問題に影響したのかもしれないですね」
福島愛を抱えたまま無期限の活動休止が決まった国分。前出の村人はこうエールを送る。
「こうなってしまった以上、残念な思いはあります。それでもやっぱり国分さんを応援したい気持ちは変わりません。一日でも早く復帰して、また笑顔で大玉村に遊びに来て欲しいです」
震災直後から福島復興という大きな課題に挑み続けてきたTOKIO。自らと向き合い、元気な姿を見せることが今、国分ができるDASH村への最大の恩返しなのかもしれない。
あわせて読む『【独自】国分太一『コンプラ違反で無期限活動休止』の衝撃!実父が独占告白「息子を信じています」』
※「現代ビジネス」「週刊現代」では、みなさまからの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまで情報をお寄せ下さい。
情報提供フォーム:https://tips.weeklygendai.com/