X(旧Twitter)で子育ての思わずクスっとしてしまう出来事を日々ポストし、話題を集めている 「ひみつのうつ子ちゃん」 ( @utuko_chan )。「いいね」1万超えも多数! 人気の秘密は、「子育てあるあるの共感力」です。現在、うつ子ちゃんは4歳の息子さんと夫と3人暮らし。そんなうつ子ちゃんのポストで話題になったトピックスをピックアップします。
もうすぐ5歳になるうつ子ちゃんの息子さん。イヤイヤ期ならぬ、すぐにキレる「プンプン期」に悩んでいるといいます。自分の「食べたい」「ほしい」「やりたい」が通らないと激おこしちゃう息子さん。そんな息子さんとのある出来事をつぶやいたXの投稿に14万もの「いいね」が集まりました。多くの親たちが悩む子どもの要求にどう対応するか……子育てあるあるのエピソードです。
すぐにキレることが増えた4歳の息子
先日、4歳息子が通っている保育園で家庭訪問が行われました。我が家にも2025年度から新しく担任になられた先生が来てくださり、普段じっくりと聞くことがない保育園での我が子の様子をたくさん聞くことができ、とても良い時間になりました。
何より保育のプロである先生に子育ての悩みを相談することができて、少しだけ肩の力が抜けたのです。そんな我が家の最近の悩みごとといえば……、子どもが「すぐキレる」ことです。イヤイヤ期ならぬ「プンプン期」という感じで、自我の目覚めとともに、自己主張が強くなり、それを押し通そうと大騒ぎしてしまうのです。保育園でもやらかしているのでは、と心配していたのですが、問題もなく過ごせているようなので安心しました。しかし、家でのキレっぷりに私と夫は疲弊気味……。すでに反抗期!? 思春期到来!? と思うようなくらいすぐに怒って拗ねてしまうのです。
息子にとって何が地雷なのかわからないので、出来るだけ息子の「お怒りスイッチ」を押さないように過ごしています。でも、そうなると息子の要望を何でも聞いてしまう状況になってしまうことも……。夫とも「息子に対して本当に甘やかしすぎなのでは?」と真剣に話し合うほど、この問題は我が家の大きな問題になっていました。
この件について、家庭訪問のときに先生に相談したのですが、「保育園でとってもがんばっている分、家で思い切り甘えてしまうのだと思いますよ。保育園ではお友だちとも私たちとも楽しく行動できているから大丈夫ですよ」とアドバイスをいただき、とりあえずホッとして、これも順調に自我が成長している課程だとポジティブに捉えてようと思いました。
とはいえ、息子には振り回されっぱなしの我が家。本日はX(旧Twitter)で14万件もの“いいね”をいただいた、そんな息子の無茶な言動に思わず頭を抱えた外出中の出来事をお届けしたいと思います。きっと「うちも同じ」……と思う方も多いと思います!
出た! 止まらぬ「アイス食べたい」攻撃
息子と2人で動物園に行ったときのことです。動物好きの息子は、「ライオン!」「キリン!」と大興奮。あっちへ走り、こっちへ走り、もう大変……。走るのも速くなったので、息子を見失わないように追いつくのが精一杯な30代のうつ子です……。まだ息子をベビーカーで移動していた当時、駆け回る男児のあとを必死に追いかけているママさんを遠目に見ながら「大変そうだなぁ~」と眺めていた私……。すっかり私も当時のママさんと同じ道を歩み、すっかりバテております……(笑)。
そして、お昼はお弁当を持って行ったので、芝生の上で広げてピクニック気分です。「おいしいね!」とニコニコ食べる息子。ここまではいい調子で進んだお出かけでしたが、問題はこのあとやってきました……。
「ママ、アイスたべたい!」と色とりどりの小さなつぶつぶのアイス(ディッピンドッツ・アイスクリーム)を指さしおねだりし始めた息子。あぁ、始まってしまったと思いながら、「アイスはまた今度にしようよ~」と説得する私。しかし、そんな言葉で納得するはずもなく、「やだ! アイス食べたい!」とグズり泣き出す、というかキレ出す息子……。
結局、根気負けして、「まぁ…今日は動物園だし、というかダメって言っても、いやダメと言えば言うほど絶対に諦めなくなってしまうから……」とアイスを買うことに。「我慢」を教えることは大事だとわかっていても、炎天下に時間をかけて説得する気力や外出先でギャン泣きされ続ける状況とこの後の展開を考えると、しつけよりも一旦状況を受け入れることを選択しがちです。
14万件もの「いいね」、親共通の悩みなの!?
でも本当は、アイスは買いたくなかったのです。なぜなら、うちの息子の「食べた~い!」は、必死で懇願するわりに、最終的に「たいして食べない」という結果が多いからでした。「ほんとに食べる? 全部食べるのね!?」と私が何度も念押ししても、「うん! たべる!」と力強く言うばかり。なんだか怪しいな……と一抹の不安を感じながらも息子を信じることにしました。
しぶしぶ買った、普段はあまり見ない小さく丸いつぶつぶのカラフルなアイス。一口食べた息子は「おいしい~!」と笑顔に。よかったと安堵した3秒後……「もう、いらない」と息子……。えーーー!? ちょっと待って!! たった一口しか食べてないよね? やっぱり食べないのね? と思わずフリーズしちゃった私に、「ママ、もうおなかいっぱいになっちゃった」と平然と笑顔で言い放った息子……。
おーーい! 息子よ! さっき『全部たべる!』って言ったのはどこの誰ですか!
アイスのカップ片手に落ち込む私のことは目に入らないようで、「ママ、ゾウさん、見に行こうよ〜!」と私の手を引っ張る息子。彼の関心はアイスからもうゾウさんに向かっているではありませんか……。そう、この自由さ、気まぐれさ、予測不能さが、4歳児というものなのか……。つぶつぶいっぱいな不思議な味のアイスはゾウさんに夢中な息子の横で私が無言で完食。甘くて、ちょっぴりほろ苦い味がしました。
このときのエピソードX(旧Twitter)で投稿すると、なんと14万件もの「いいね」をいただき、コメントもたくさん寄せられました。子どもの気まぐれな「食べたい!」「やりたい!」「ほしい!」は、やはり子育てあるあるなのだなと、戦友がたくさんいることに心から安堵いたしました。いくつかいただいたコメントをご紹介したいと思います。
◇『ああ…わかります。我が家は子ども2人同時にディズニーシーの餃子ドッグで同じ目に遭いました。そして、3個とも私のお腹に入りました…』
3個とも…!子どもがいるとダイエット、本当にできませんよね……。ホントに毎日お疲れ様です私たち!!!
◇『その場でオレンジを潰してくれるタイプのオレンジジュースの自販機で、これでした。「ぶちゃってなるのが見たかったの」とのこと。あれ高いのよ……』
お値段が高いものだと余計に「うぅ…」と凍り付いてしまいますよね……。しかも、高いモノほど、一口で「いらない」が即答だったりしますよね……。子どもの脳には、“トライしてみたいけど即いらないモード”が搭載されているのかもしれませんね。
みなさんは、どうしていますか?
SNSで「子どもがギャン泣きしてるのに怒っている親がいて、虐待かと思った」なんて書き込みがあるとドキッとしてしまうことがあります。他者の目を気にせず、自分の尺度で子どもと向き合おうと常に思っていますが、息子に口うるさく注意ばっかりしてしまうと、「ちょっと厳しくしすぎかな?」「一方的に怒らずに息子に考えさせればよかったかな」と不安になることもあります。
かといって、今の我が家のように、息子の怒りスイッチを押さないようにしていると「これでは甘やかしすぎなのかな?」「他のおうちではどうしているんだろう」とこれまた不安になります。
「○○が食べたい」「○○がほしい」「○○がやりたい」は、自己主張であり、自主性が芽生えてきた証拠でもあります。もちろん、「自分がやりたいと思ったことがすべて叶うわけではない」ことも少しずつ学習しなくてはいけないことです。でも、自己主張ができるようになったこと、知らないものを知りたい、味わいたいというチャレンジの心が芽生えていたことは成長の一歩と受け止めてあげたいと思います。それをまず受け止めてから、やりたいと思っても叶わないこともあること、残したり、すぐに飽きてしまうことは残念な気持ちになることを、息子に少しずつ伝えて、理解していってほしいと思っています。
きっと子どもの成長には“爆発”も“葛藤”も、“親の心の迷い”さえも全部含めて、必要な時間なのかもしれません。保育園の先生が言ってくださったように、外でがんばっている子どもが、家では安心して全力で甘えられること。それはそれで大切なことなのかなとも思います。そして、親も完璧じゃなくていい。振り回されたり、アイスを無言で完食したりしながら、笑って「まぁいっか」と言える日々こそが、かけがえのない時間でもあると感じています。
と、なんだか達観した母親のようなことを言っていますが、さっきも息子のプンプン期にどう返していいかわからず呆然とし、猛省したばかりのうつ子です(笑)。息子の、いえ全国の子どもたちのプンプン期をが早く終了するように、心から祈っております……!ワッショイ!