提供:プレミアアンチエイジング株式会社
「SDGsが負の遺産を残さないためのものなら、SWGs(Sustainable Well-being Goals)は正の遺産を残そうというもの。まずは自分の幸せに焦点を当て、そこから周囲の幸せ、そして環境保護と人間の幸福を結びつけた持続可能な社会の向上を目指します。SDGsが叫ばれて久しいですが、これからは自分の幸せが基軸になったSWGsを視点に置きたい」
そう話すのは、ウェルビーイングをテーマに自治体や企業とともに、さまざまな教育プログラムを実施している金ヶ江悦子さん。2010年のミスインターナショナル日本代表でもあり、同年開催された世界大会で4位に輝いた経歴の持ち主です。世界大会から帰国後は自身の経験を活かし、人間力や関係性づくりから、歩き方や話し方といった表現力まで、自分らしく人生を歩んでいくための研修やセミナーで講師を務め、コンテスト出場者に向けたトレーニングも担当。美のカリスマとして、幅広い世代から支持されています。
そんな金ヶ江さんが長年取り入れているのは、自分を取り戻すための「旅」。単に話題の観光地をめぐるものではなく、自分に備わっている感性を整えるため、旅に出かけるそう。
「よく“自分探しの旅”という言葉を聞きますが、私にとって旅は、何かを探すというよりも、自分にあるものに気づく時間だと思うんです。30〜40代になれば、ある程度は自分の土台ができているからこそ、その感覚を取り戻す作業が大切になるのではないでしょうか。
日々の生活に忙しく、いつの間にか距離ができてしまった自分の感情や思考と、身体という器。心の赴くままに旅に出ることで余白が生まれ、そういった自分の感性にも焦点が合ってくると思います」
「だからこそ旅は特別なものではなく、日常の延長線上にあるのが私の感覚。日常とは異なる場所に行くからといって、意気込みすぎることもありません。先日、セドナ(アメリカ・アリゾナ州)を訪れたのですが、荷づくりをしたのは出発の数時間前でした(笑)。
ちょっとした外出時の洋服を選ぶように気軽に荷物をまとめるので、私にはそれくらいの感覚でちょうどいいんです。旅先でもふだんと変わることなく過ごすので、日々の生活からかけ離れた大げさな荷づくりというのはあまりないですね」
着なれた服や靴はもちろん、山を登るなどの予定がある場合は、必要な装備を持っていくものの、それ以外はできるだけ気負いなく過ごせるものを選ぶという金ヶ江さん。旅先でのプランもあえて綿密には計画せず、その瞬間、瞬間で心のままに旅すること。“映え”や“見栄”などを気にしない旅を楽しむことで、自分の気持ちが優先されていくと話します。
旅に出ることで、自分自身の“好き”に気がつく。自分が何に心を動かされ、何に感動するのか。自分が好きだったもの、ことを思い出す時間になるという。「旅だから特別なことをしなきゃいけない」という気負いから解放されることで、自然や空間をより深く感じ取れると話します。
「旅に出ると、まず肩書きから解放されるんですよね。自分が何者かをわかってもらう必要も、いちいちアピールする必要もない。だからこそ素の魅力というか、自分力が必要になる。何者かを示す“Do”より、その人自身の“Be”でいられる。そこにウェルビーイングへの入り口があると思います」
金ヶ江さんのウェルビーイングな旅のすすめ
そんな金ヶ江さんがオススメする旅先がこちら。海外ではセドナとアマルフィ(イタリア・カンパニア州)。日本では小値賀島(おぢかじま=長崎・五島列島の北部)、福江島(五島列島の最南端)、白山(石川県と岐阜県にまたがる活火山)、霧島連山(鹿児島県霧島市)だそう。毎月さまざまな場所に旅する金ケ江さんが、日常を忘れて素の自分に戻れる貴重な時間だそうです。
【セドナ】
アメリカ合衆国アリゾナ州にあるセドナは、レッドロックと呼ばれる赤い岩山が広がるパワースポット。朝起きて「今日はここに登ろう!」といった感じで、その日の気分や体調に合わせて3時間半かけて登りました。
【アマルフィ】
イタリア・カンパニア州にある世界遺産「アマルフィ海岸」は、断崖絶壁に色鮮やかな建物が立ち並ぶ希少なエリア。「世界で最も美しい海岸線」と称される景勝地をひと目見たいと思い立ち、リュックひとつで、ひとり旅に出かけました。
【白山】
石川県と岐阜県をまたぐ、標高2702mの白山。旅好きの友人たちと往復10時間のトレッキングに挑戦しました。最後は足がガクガクになるほど非常にハードな道のりだったものの、絶景を目の当たりにすると「また、ここに来よう!」と思うんです。
【小値賀】
長崎県の五島列島の北部にある小値賀は、金ケ江さんがずっと訪れたかったという「日本一美しい村」にも選ばれた小さな離島。そこからフェリーで渡る無人島・野崎島は、豊かさとは何かを教えてくれる、ただただ美しい大自然が広がっている場所! どこかなつかしい日本の原風景と出逢える島旅を求めるなら、ぜひ訪れてほしいエリア。
【霧島】
人びとが火山とともに生きてきた鹿児島県の中心部にあるのが、霧島連山の高千穂。「天孫降臨」の地と呼ばれ、山頂には瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が突き立てたとされる「天の逆鉾(さかほこ)」が立っていました。景色のすべてが雄大で美しく、自分の美意識を高める旅としてどうぞ。
Profile
金ヶ江悦子さん(かながえ・えつこ)
子どもからシニアまで幅広い世代を対象に、ウェルビーイングをテーマにした教育プログラムをおこなう。企業などでの講演、研修も多数実施。2021年青山学院大学大学院にてMBA取得。株式会社Radiance代表取締役。2010年ミス・インターナショナル日本代表。
〈提供〉
プレミアアンチエイジング株式会社
https://www.p-antiaging.com/lalaskin/
Text:Tokiko Nitta Edit:KNAX