山尾ショックで「参院選大敗」へ
「つい最近まで(参院選の)比例で10議席はとれると思っていたのに、山尾ショックで5、6議席に減りそうな見通しです」(国民民主党関係者)
参院選で山尾志桜里・元衆院議員(50歳)を公認すると発表し、約1ヵ月で取り消したことで、国民民主党の党勢が急降下した。なぜ、このような体たらくになったのか。
玉木雄一郎代表(56歳)が、山尾氏を引っ張ってきた背景には「私的な感情」があったと、前出の党関係者は明かす。
「党内で言われているのは『玉木代表は山尾さんにライク以上・ラブ未満の感情を抱いている』ということ。同じ東大法学部卒で、政治家としても’09年初当選の同期ですから、以前から山尾さんを『可愛い後輩』だと思っていたのは間違いない」
あまりにも頑なすぎて…
榛葉賀津也幹事長、舟山康江参院会長ら党執行部は、そろって山尾氏擁立に反対したが、「玉木代表があまりに頑ななので、説得を諦めた」(同前)。ただ、執行部内でひとり強硬に反対し続けたのが、伊藤孝恵広報委員長(49歳)だったという。全国紙野党担当記者が言う。
「伊藤氏は党のネット・SNS戦略を仕切り、執行部内で発言力を急速に増しています。山尾氏が『玉木印』で突然出てきたことに、思うところもあったのでしょう。『山尾氏擁立の発表後、党公式YouTubeの再生回数が激減した。このままでは、参院選でも大敗する』という分析を作り、玉木氏に迫ったのです」
伊藤氏の剣幕に玉木氏が折れる形で、公認取り消しを決断。だが、あとの祭りだった。
「玉木さんは自分の不倫問題であまりダメージを負わなかったから、『ウチの支持者は、仕事さえすれば家庭の問題は見逃してくれる』と勘違いした」(別の国民民主党関係者)
「責任政党」を名乗るのは時期尚早なようだ。
「週刊現代」2025年7月7日号より
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