近頃の「物価上昇」に頭を悩ませていませんか?
兄弟姉妹4人の母で元公認会計士の山口あんなさん(うさまるさん)も、子どもたちの好き嫌いの多さに加え、食費だけでなく子どもたち全員分の習い事にかかる費用などでも家計が圧迫され、悩んでいたといいます。
そんななか節約にもつながる「かさまし×フライパン料理」を編み出し、それと同時に元公認会計士の視点で家計管理にも励み、今では「食費月4万円」と決めて、家計は常に黒字運営。将来のために収入の3分の1を貯蓄、という暮らしを実践しているといいます。
今回、そんな山口さん直伝の「かさましフライパンレシピ」や「家計管理方法」などを1冊にまとめた大好評発売中の著書『元公認会計士が月7万貯めた かさましフライパンレシピ』(主婦の友社)の中から、特別に一部を抜粋してご紹介!
毎月ギリギリだったという山口さんが「まず何から始めたのか」についてお伝えした 第1回「元公認会計士ママのマル秘家計管理術」 に引き続き、第2回では家計費を固定費と変動費に分けたことで気づけた問題点、無駄遣いを削減するために行ったことについてお届けします。
元公認会計士がチェック! わが家の家計費、どうなっているの?
会計士として働いていた時代を思い出して、家計費を細分化して確認してみると……問題が見えました!
固定費と変動費に分けて考える
家計は大きく固定費と変動費の2つに分けると 以前の記事 でお話ししました。わが家では、パパと私の2人で家計費を分担・管理しており、固定費についてはパパが担当。
固定費とは、光熱費(電気・水道・ガス・上下水道など)や税金、保険料、学校・幼稚園など教育費、習い事費用なども入ります。こちらはパパが定期的に見直しをしているため、私が考えるべきは変動費でした。
変動費とは、食費をはじめとする生活に関わる買い物関係や移動の交通費、病院や趣味にかかるものなどです。
この2つの割合をグラフにしたのがA図。固定費が35%で変動費が65%であることがわかりました。ここからさらに細かく見ていきます。
支出全体の割合も確認してみたら…
A図とは別に、固定費・変動費を合わせた全体の経費をさらに細分化して割合を出したのがB図です。
固定費で目につくのが子ども4人の習い事代で、全体の10%です。それより多いのが、変動費の生活費11%と食費15%。そう、食費が全体の15%も占めていたのです!
実際、それまでのわが家の食費は、毎月8万~9万円もかかっていました。当時はまだ子ども3人。なんでこんなにかかっているのだろう?と過去をさかのぼって家計簿を見直してみると……あったあった、無駄遣い。ここを徹底的に改善することにしたら、月4万円近くまで削減することに成功したのです。
食費にフォーカス、無駄を省く
このように、家計簿をつけていたおかげで、何が必要な経費なのか(これ以上削減できない)、何が削減可能なのか(対策を立てればよい!)を判断できました。
変動費の中でもいちばん動く項目は、食費と日用品です。そこで私は食費に着目。食費とまるっと考えるのではなく、昼食、間食(おやつ)、夕食、外食、そして飲み物代に分けて検討してみました。そして、まずは買い物の仕方を変えました。
【ココをCHECK!】食費を細分化してみよう
□生鮮食料品
□調味料
□野菜
□惣菜など加工品
□ペットボトル飲料*
□ほかの飲み物*
□パン
□米
□間食*
□外食*
□酒類*
※普段の食費集計に*印は入れません。
<ココがPOINT!>
費用の細分化がカギ。食費だけでもたくさんありますよ! このくらい分けて、何に毎月使っているか計算してみましょう。きっと無駄が見つかります。
【ココをCHECK!】固定費・変動費のうち見直したい項目
□食費変動費
□生活用品の購入内容と頻度変動費
□衣服購入費変動費
□化粧品購入費変動費
□携帯電話(通信費)の費用固定費
□生命保険料固定費
□習い事費用固定費
<ココがPOINT!>
固定費は、プランの見直しをするだけでなく、本当に必要かどうかチェック!
変動費は、買いすぎていないか、在庫過多になっていないか、本当に欲しいかチェック!
「元公認会計士ママのマル秘家計管理術」の第2回抜粋では、食費の無駄遣いを削減するために行ったことについてお届けしました。ラスト第3回では、「食費月4万円で抑えるための買い物の仕方」についてご紹介します。