「月が描く虹」を見たことはありますか?
春の訪れや環境の変化でなんとなくソワソワしてしまうこの季節。七十二候では「虹始見(にじはじめてあらわる)」、日差しが強くなり、空気が潤って虹が見えはじめる頃に差し掛かりました。
虹は雨上がりの晴れ間に見えるのが一般的ですが、夜に月の光が虹を描くこともあり、これを月虹と言います。満月の夜に差し込む儚い光の筋はとても幻想的ですが、弱い光のため観測例が少なく、見た者には幸運が訪れるとか。日本でも月虹が出た例があるので、千載一遇のときを逃さないようにしたいところです。
4月よりinstagramアカウント「朝を待つための知見」( @asatike_gendai )がはじまりました。毎日にちょっとした発見をもたらすような情報を、1日1つ、本や記事のなかから編集部が紹介しています。
今週注目を集めた投稿は こちら 。『 友だちがしんどいがなくなる本 』より、社会学者・石田光規さんが解説している「人間関係リセット症候群」について、アサチケ編集部が要点を絞って紹介します。
「友だちづくり」は無理ゲーでは…?
人間関係リセット症候群とは、人間関係に行き詰まるとすぐにSNSのアカウントをブロックするなどして関係性を遮断する人のこと。なぜこの行為をしてしまうのか……。
家族や会社の人間関係と異なり、友達は自由に選べる存在。その自由さゆえに、人は「もっと良い友だちがいるはず」と考え、関係を簡単にリセットしがちです。
SNSの発達で新しいつながりを作るのが容易になり、コロナ禍で「必要な関係だけ残す」意識が強まりました。その結果、些細な理由で関係を切ってしまう人が増えています。
相手を尊重しすぎるあまり、自由に意見を言えず、気遣いに疲れてしまう。このストレスが限界に達すると、関係をリセットしたくなる悪循環が生まれます。
そんな「友だちづくり」を強制される社会で人と付き合うのはどうすればいいのか…。4月から始まった新生活、人間関係のモヤモヤを抱えている人は、ぜひ『友だちがしんどいがなくなる本』を手に取ってみてください。