自民党内の派閥争いが激化
「新人教育機関としての派閥はやっぱり必要だ」
そう語るのは、自民党の閣僚経験者だ。衆院選圧勝で、自民党に66人の新人議員が誕生、うち11人は現存する唯一の派閥・麻生派に入会した。焦りを募らせた他の陣営も動きはじめた。
「旧二階派は、事実上の領袖・武田良太元総務相が国政復帰、会合を復活させていく。参院は石井準一参院幹事長のもと旧派閥横断のグループ化が進む」(全国紙政治部記者)
高市早苗総理の側近・高鳥修一氏が代表の「保守団結の会」や「積極財政議連」などの「高市親衛隊」でも新規入会者を募るが、まとめ役に乏しい。そこで蠢くのが旧安倍派だ。
「我々が「高市派」として総理を支えていかなければ。グループを作り、麻生派を牽制していきたい。高鳥さんも安倍派出身だが、彼が旗を振ったところでついて行く人は少ない。横断的にまとめられる実力者はあの人しかいない」(旧安倍派中堅議員)
旧安倍派「5人衆」の一角・萩生田光一氏だ。
旧安倍派の復権に周りは…
裏ガネ事件で秘書が略式起訴されたが、総理に請われ、幹事長代行として党中枢に戻った。
「親分肌で新人教育の最前線に立つ。最近は安倍晋三元総理の墓前で、『志を継ぐ』と誓った」(前出と別の旧安倍派中堅議員)
旧安倍派は衆院選で39人が当選し、復活の兆しがある。元事務総長の西村康稔氏も選対委員長に就任した。
「西村さんはポスト高市への意欲満々。萩生田さんもかつて『彼が将来の総理を目指し、自分はそれを支える』と豪語した。二人のタッグが「高市派」の要です」(同前)
ただ、旧安倍派復権には冷たい目線も注がれる。
「西村さんは世耕弘成さん同様、裏ガネ事件に幹部として責任がある。再結集は難しい」(旧安倍派ベテラン議員)
女性初総理の「刷新感」で勝利した自民だが、内部では「次のドン」を巡る権力闘争が始まっている。
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かわの・よしのぶ/’91年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、『サンデー毎日』『週刊文春』の記者を経てフリーに。主に政治を取材している
「週刊現代」2026年3月16日号より