今月17日から5泊6日の予定で、愛子さまが初めての外国公式訪問先としてラオスを訪れています。約20の行事をこなす過密日程は、普通の人間でも大変ですが、現地の熱烈な歓迎ぶりと、愛子様の雰囲気や現地の言葉をうまく使う語学力でラオス国民の心を鷲掴みにしたようです。空港に降り立って、民族衣裳の女性たちの歓迎を受けると「コープチャイ(ありがとう)」と、まず現地語で挨拶。その他の訪問地でも、現地の着物をアレンジして着たり、ラオス式の手をあわせたお辞儀をし、スピーチにはたくみにラオス語をいれたり、歴史的建造物を訪問すると、きちんと予習してきた質問をしたりするなど、単なる語学力を超えた国際交流センスを発揮されています。
記事前編は【愛子さま、初の海外公式訪問でラオス国民から絶賛…その驚くべき「語学力」と「勤勉さ」】から。
皇室の語学力
元々、皇室は語学力にすぐれ、そして、勉強もしている方々が多いのですが、例えば美智子さまは、英語の翻訳本があるだけでなく、スピーチも英語でできるし通訳より日本文化を説明するのが上手だといいます。海外でスピーチするときは、官僚たちにまかせず、自分で考え、自分で翻訳。それを夜なべして、黒田清子さんがタイプを打っていたこともあるそうです。
雅子妃についてはご存じのように、元々外交官の家に育ち、本人も外交官になっただけに、子供のころから在外公館に住んで、英語やロシア語など、現地の言葉を習得。日本に戻ってからも、勉強を重ねて、最終的には、六カ国語を十分にこなせるといいます。
第一回目のトランプ政権時は、国賓としての来日だったため、晩餐会でトランプ夫妻と英語で直接会話する姿が公開され、すごいとニュースになりましたが、オックスフォード留学の経験のある天皇陛下も英仏双方の言葉ができるため、先日来日したフランスのマクロン大統領とは、双方夫妻でフランス語で会話され、フランス人の大喝采を受けました。なにしろ、フランス人はフランス語が世界で一番と思っている民族だけに、天皇皇后両陛下が流暢に、しかも、事前に十分、フランス文化やマクロン夫妻のことを調べてこられているので、マクロン大統領も感激していたようです。
あるベテラン宮内庁職員はこんな風にいいます。
「世界中の、どんなに熟練した外交官でも、日本の天皇陛下に拝謁するときは緊張するといわれます。というのは、やはり2600年続いてきた王朝の歴史の重みを、天皇皇后の佇まいだけでなく、その気遣いからも感じ、感激したと語る大使が多いのです」
天皇家だけではありません。秋篠宮一家も、それぞれ語学は十二分に練習されています。秋篠宮さまは、美智子妃から直々に英語を習ったそうですし、それはかなり厳しい訓練だったともいいます。なにしろ、美智子妃は、日本語で海外の賓客と話しをしていて、通訳が自分の判断で、一部はしょったりすると、「あのこともちゃんと通訳してね」と注意するくらい、自分の言葉がきちんと相手に伝わるかを考えているくらいの英語力。
美智子妃に感化されたのか、紀子様も実は英語力は相当なものです。手話にも精通し、日本語だけでなく英語、インドネシア語の手話もでき、英語の絵本もだしておられます。今は皇族ではなくなりましたが、眞子さま、そして、佳子さまも、ICUに進学、二人とも英国留学を経験。教科書通りの英語ではなく、日本文化をきちんと説明できるだけの英語力があるというのですから、日本の政治家にも少し学んでほしいものです。
皇室で1番、語学力があるのは……
さて、ここまでは主要な皇族の英語力についてお話ししましたが、では誰が一番かというと、今まで書いてきた人ではありません。
皇室での語学力一位は、なんといっても高円宮妃久子さまでしょう。父の鳥取滋治郎氏はフランス三井物産の社長。母の二三子さんは、外交官で『国際儀礼とエチケット』の著書もあるプロトコール(外交儀礼)の最高権威だった友田二郎氏の令嬢で、フランス語の普及に勤めた功績で、レジョンドヌール勲章までもらっておられます。しかも夫人は、昭和天皇の又従兄弟にもあたります。いわば、久子さまは、上級外国語のエリートコースを歩んだ人といえるでしょう。
久子さまは、聖心の中等部を卒業して、すぐ渡英しケンブリッジ大学のガートン・カレッジで中国学・人類学などを学んだのち帰国。通訳や翻訳をしていただけに、いわば実用性も、儀礼性も兼ね備えたきわめて高度な語学力だというのが外交官たちの評価です。
そして、誰もが思い出すのが、東京五輪誘致の会場での名スピーチでしょう。
実は、IOCではフランス語の方が英語より優先します。久子さまの母親ゆずりのフランス語の力もここでは役立ちました。五輪誘致は、久子さまの、語学力だけでなく、2600年の王朝の血をひく皇族のスピーチという意味でも大きな評価をえました。
それでも、功を全く誇らないところが、久子様のお人柄。
日本で、もっとも、グローバル戸は縁遠いように思われる皇族の方々が、これだけ語学力があるということを、海外旅行や語学に興味をなくしている日本の若者も積極的に学んでほしいものです。