AI(人工知能)ブームにより、関連企業の株価が軒並み上昇している昨今。一方で過熱感も広がっており、「バブル崩壊」を懸念する声もささやかれる。著書累計900万部に迫るベストセラー作家で、近刊に『AI時代の[お金を稼ぐ力]』がある本田健氏が、バブルで痛手を追う人の共通点と、「AI相場」で失敗しないための心得を教える。
バブルで痛手を負う人の共通点
ここ数年、AI関連の企業やサービスに資金が集まり、株価や市場が急騰しています。
「この波に乗らなければ損をする!」という空気の中で、無理をして投資をする人も増えています。
たしかに、AIは社会を大きく変える力を持っており、そこにビジネスチャンスがあるのも事実です。しかし、過去の歴史を振り返ると、どんな技術革新にも必ず「過熱したブーム」と「冷え込み」が訪れました。
インターネットバブル、仮想通貨バブルなど、期待が先行した市場は、必ず一度は大きな調整を迎えます。だからこそ、AI時代に投資をするなら、浮き足立たず、冷静な視点を持つことが大切です。
AIブームに限らず、バブルで痛手を負う人には共通するパターンがあります。
・周りが買っているからと何も調べずに飛び込む
・借金や生活資金を投じてしまう
・短期で大きく儲けようとする
・下がったときにパニックになり、安値で手放す
こうした行動は、投資というより「投機」です。冷静さを失った判断は、最終的に高くつきます。
AIというテーマ自体は、長期的に見れば確かに伸びる分野です。ただし、数か月単位で必ず右肩上がりになるとは限りません。むしろ、短期的には激しい上げ下げを繰り返します。
だからこそ、投資は短期的な勝負ではなく、長期的に育てる視点で考えることが重要なのです。
「AI投資」で失敗しないための3つの原則
(1) 余剰資金で行う
生活費や生活防衛資金に手をつけてはいけません。「最悪ゼロになっても困らないお金」で行うのが基本です。
(2) リスクを分散する
AI関連企業やファンドに集中投資するのではなく、他の業界や資産と組み合わせます。リスクヘッジをすることで、急な市場変動にも耐えられます。
(3) 情報に踊らされない
「これを買えば絶対儲かる」という甘い言葉に注意しましょう。一度自分で調べ、根拠を持って判断する習慣をつけましょう。
投資の情報収集や判断にも、AIは役立ちます。
・企業分析や業界動向をまとめてもらう
・投資戦略のシミュレーションを行う
・分散ポートフォリオの提案を受ける
こうしてAIの力を借りながらも、最終的な判断は自分で行うことが大切です。
バブルの裏にある「本質」を見抜く
バブルが生まれるのは、人々の期待が一気に高まるからです。その期待が過剰になると、一時的に価格が膨らみすぎます。
では、価値がないのかというとそういうわけではありません。バブルがはじけても、本当に価値があるものは残ります。
インターネット株が世界で高騰したとき、「ドットコムバブル」という言葉が生まれました。バブルがはじけて投資家は痛い目に遭いましたが、その後インフラは残りました。
AIも同じです。一時的に市場が冷え込んでも、長期的に見れば社会の基盤として成長していきます。だからこそ、本質的な価値を見極める目を養うことが重要です。
バブルに振りまわされずに行動する人だけが、最終的に恩恵を受けられます。大切なのは、急がず、恐れず、しっかりとした準備と判断を積み重ねること。AIの未来を信じつつも、足元を見据えた投資思考を育てていきましょう。
焦る必要はありません。正しい知識と習慣を身につければ、チャンスはいつでもつかめます。
本質的な価値を見抜く目と、ブレない判断軸こそが、あなたの最大の武器です。AIという変化の波に、振りまわされるのではなく、乗りこなす意識を持ちましょう。
それが、未来の自由と安心につながっていくのです。